明治9年の水論

災害年月日
1876年06月30日
市町村
愛媛県東温市(重信町)
災害種類
渇水  
概要
明治9年(1876)6月30日、干ばつのため下堰側が請求した大落水について、上堰北方がその執行を遅らせたため、下堰側の農民数百人が堰に集結して、堰を切り崩した。双方に負傷者が出た事態を収拾するため、巡査や戸長が仲介に入ったが解決されず、結局、7月7日に下流3ヶ村は愛媛県権令岩村高俊に解決を依頼した。愛媛県は調査した上で、上堰の北方村と下堰側の樋口・志津川・西岡3ヶ村に指示を出し、一応の政治的な解決をみたが、根本的な解決はなされなかった。
地理院地図
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備考
大落水とは、菖蒲堰の下堰側で用水が不足し、番水制度を実施してもなお満たされない場合に、上堰北方に請求して、分水の一部を受益するというものである。
参考画像
原資料
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参考文献
重信町誌編纂委員会編「重信町誌」(重信町、1988年)、204-206頁
情報源の種類
市町村史、郷土史
キーワード
干ばつ 大落水 水論 重信川 菖蒲堰
NO.
愛媛919