安政元年の南海地震

災害年月日
1854年12月24日
市町村
徳島県海陽町(宍喰町)
災害種類
地震・津波  
概要
嘉永7年(1854)11月5日、安政南海地震が発生した。これまで津波の海域における挙動、特に港湾や沿岸海域における水位変動や流速の詳細については未だ不明な点が多いが、宍喰の元組頭庄屋・田井久衛門宣辰による「震潮記」や鞆浦にある善祢寺住職による「大地震洪浪見聞筆記」には、津波の挙動が記されている。この研究では、「震潮記」と「大地震洪浪見聞筆記」をもとに、津波再現シミュレーションにより海上での流動特性を解析するとともに、沿岸海域での津波の挙動について考察を行っている。
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備考
「震潮記」は田井家の子孫の妻・田井晴代氏によって平成18年に現代語訳が出版された。
参考画像
参考文献
田邊晋・井若和久・山中亮一・上月康則・村上仁士「徳島県沿岸海域における安政南海地震津波(1854)の流動特性の再現~宍喰・鞆浦沿岸海域を対象に~」(歴史地震研究会編「歴史地震No.23」歴史地震研究会、2008年、所収)、111-120頁
情報源の種類
学術論文、雑誌論文
キーワード
安政南海地震 津波 震潮記 大地震洪浪見聞筆記 津波流動特性
NO.
徳島289