昭和10年の台風

災害年月日
1935年08月28日
市町村
高知県四万十市(中村市)
災害種類
風水害  
概要
昭和10年(1935)8月28日15時、台風が土佐清水付近に上陸し、四万十川は明治23年(1890)以来の大洪水となった。中村では南側から浸水が始まり、高さ約15mの赤鉄橋の頂上を濁流が流れ、土手を越して町は水没した。増水が極めて早かったため、町民たちは荷物を運び出すことも間に合わなかった。しかし、特筆すべきことはこの大洪水で犠牲者がゼロであったことである。内務省による渡川改修工事によって本流からの浸水はなかった。また、これまでの経験から冷静な避難をしたことも大きかった。
地理院地図
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参考文献
澤田佳長著「四万十川物語」(岩波書店、1993年)、42-44頁
情報源の種類
その他文献等
キーワード
台風 洪水 四万十川 犠牲者ゼロ 改修工事
NO.
高知2894