康安元年/正平16年の地震

災害年月日
1361年07月26日
市町村
徳島県美波町(由岐町)
災害種類
地震・津波  
概要
康安元年/正平16年(1361)6月24日、地震により由岐町は最も大きな被害を受けた。参考太平記には「中にも阿波の雪湊と云う浦には俄に大山の如き潮漲り来て在家一千七百余宇悉く引汐に連れて海底に沈しかば家々に有所の僧俗男女牛馬鶏犬一つも残らず底の藻くずと成りにけり」とある。また、「阿波志」や東由岐大池の「康安地震の供養碑」などの記録を見ても、由岐町の被害は大きかったと見られるが、参考太平記はやや誇大な表現で、実際の犠牲者は供養碑面に刻まれた60数人と考えるべきである。
地理院地図
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備考
東由岐の康暦碑は、康安/正平地震から20年目の康暦2年(1380)に建立されたと伝えられている。
参考画像

参考文献
徳島県警察史編さん委員会編「徳島県警察史」(徳島県警察本部、1965年)、139頁
情報源の種類
市町村史、郷土史
キーワード
康安地震 正平地震 津波 参考太平記 死者
NO.
徳島1120