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条件:愛媛県 東温市
昭和9年(1934)の干ばつには、菖蒲堰で「大落水」という慣行が行われた。これは、下堰側の5地区で用水が不足して、番水制度を実施しても満たされない時に、上堰の地区に請求して、その分水の一部を受益するというものであった。(「重信町誌」による) 続きを読む
昭和9年(1934)は春から雨らしい雨がなく、梅雨に入っても日照り続きであった。田植えは部落総出で、水上から「押し田」という共同田植えを行った。植え終えた田の水口は、水が入らぬように止めてしまうので、翌日には足跡の窪みにさえ水がない状態となった。こうした中で、... 続きを読む
昭和9年(1934)は大干ばつで、8月20日午前2時に南吉井村北野田(重信町)の農民80人が大割泉に押しかけ、浮穴村高井(松山市)の泉番の農民3人を袋叩きにして重傷を負わせる事件(大割事件)を起こした。この事件は高井の農民が水利慣行を無視して、大割泉に枠入をし... 続きを読む
昭和9年(1934)春から雨らしい雨が降らず、田は2割2分5厘の歩植えをして雨を待ったが、7月半ばが来ても一滴の雨もなかった。歩植えの田を寄せ水と池水で守ったが、虫の害がひどく十分な作にはならなかった。大旱害の年であった。 続きを読む